スポーツウェアのレガシーと北欧の精神を再解釈、現代的な日常へと接続
HUMMEL 00(ヒュンメルオー)が、「Rakuten Fashion Week TOKYO」で発表した2026年春夏コレクションのインスタレーションに合わせ、同コレクションののルックを公開した。
クリエイティブディレクターの森川マサノリが今シーズン注力したのは、スポーツブランドとしてのアイデンティティの再定義と、デンマークに根づく穏やかな価値観の“Hygge(ヒュッゲ)”を現代のライフスタイルに融和させる試み。
テーマとなった“Human Anatomy”をベースに、人体構造から着想を得たデザインを展開。筋繊維や関節を思わせるパイピングを施したテクニカルジャケットやパンツ、骨格筋を再構築したようなパネルシャツ、立体裁断で形づくられたスウェットなど、スポーツウェアのフォルムを逸脱しない範囲で解剖学的要素を組み込んだ。黒やグレーを中心としたカラーパレットや、ジャージー、ナイロンタフタといったスポーツ由来の素材選びにより、構造そのものが際立つ。
また、北欧に根づく“Hygge”の概念を、デンマークのテキスタイルメーカーであるKvadrat(クヴァドラ)とのコラボレーションにより体現。厚手のメッシュを用いたスウィングトップやハーフパンツ、ドット刺繍のシャツなどは軽やかさのなかに温かみを宿し、ソファやラグを想起させるファブリックが居住空間的な快適さを表現し、hummel(ヒュンメル)が提唱するウェルネスとしてのスポーツ観とも重なり合う。
スポーツウェアの原点を再考しつつ、身体と精神、そして現代社会とを滑らかに接続するコレクションを作り上げた。/
[INFORMATION]
HUMMEL 00
https://hummel00.jp/
https://www.instagram.com/hummel00_official/